「伝えたつもりだったのに、伝わっていなかった…」
チームメンバーへの指示や上司への報告、顧客との商談、ビジネス現場において「伝える」という行為は毎日のようにやらなければいけません。
私は会社でプロジェクトマネージャーを任せてもらってはいますがコミュニケーションが苦手なため、情報をうまく伝えきれておらず右往左往することもよくあります。
私のように「伝え方について悩んでいる」けどどうすればいいかわからないという方は、ぜひ今回紹介する本「バナナの魅力を100文字で伝えてください」を読んでみてください。

この本では、25年間編集者として1000人以上を取材してきた著者が伝わるとはどういうことかを考え、実践してきたノウハウが分かりやすく紹介されています。
著者自身伝えることが苦手だったが故に試行錯誤して磨いてきた「伝わるノウハウ」を知ることで、より良いコミュニケーションができるようになります。
- 伝えたいことをなかなか伝えられない人
- 伝えなくちゃいけないとわかっているけど、伝える勇気が出ない人
- 「伝えるのが面倒な人」に振り回されていて、どうにかしたい人
- 現役プロジェクトマネージャー
- 国内最大手Sier勤務(13年目)
- 3児のママ
この本はビジネス書ですが読みやすく気分転換にも向いているので、ぜひ読んでみてくださいね。
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」をお得に読む方法
Amazonのオーディオブック「Audible」だと無料で聴けます。
※私はこの本をKindle Unlimited読み放題で読みましたが、現在は対象外のため単品購入する必要があります。Audibleも今後は無料体験や聴き放題の対象外になる可能性があることをご了承ください。
Amazonのオーディオブック「Audible」
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「バナナの魅力を100文字で伝えてください」の試し読みはこちら
各ショッピングサイトの電子書籍はチラッと試し読みができます。字が大きく挿絵も多いためかなり読みやすい本です。
要約「バナナの魅力を100文字で伝えてください」について

著者の「柿内 尚文(かきうち たかふみ) 」さんとは?
柿内尚文さんは、編集者・コンテンツマーケターでありベストセラー本を連発しています。
- 1968年生まれ。東京都出身。聖光学院高等学校、慶應義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業界に転職。ぶんか社、アスキーを経て現在、株式会社アスコム取締役。
- 長年、雑誌と書籍の編集に携わり、これまで企画した本やムックの累計発行部数は1000万部以上、10万部を超えるベストセラーは50冊以上に及ぶ。
現在は本の編集だけでなく、編集という手法を活用した企業のマーケティングや事業構築、商品開発のサポート、セミナーや講演など多岐にわたり活動。初の著書『パン屋ではおにぎりを売れ』(小社)はベストセラーに。- 趣味はサッカー観戦と歩くこと。サッカー観戦は毎年30試合以上をスタジアム観戦するほど。
引用ーかんき出版
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」の目次
- 第1章 人は、正しいかどうかではなく「伝わったこと」で判断する
伝わらないことは存在しないことと同じ、人は伝わったことで判断する、他 - 第2章 「伝わる」は7階建て構造
「伝わる」ってそういうことだったのか!、他 - 第3章 伝える技術 伝わる技術
比較の法則、フリオチの法則、ファクトとメンタルの法則、他 - 第4章 「伝わる」人が実践している4つの行動
伝え上手な人はムダな努力をしない、「伝わる人」は「やさしさ」を武器にしている、他 - 第5章 「伝えるのが面倒な人」への対応策
「すぐ否定する人」への対応策、「話が通じない人」への対応策、他
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」必読ポイント要約・紹介
この本の雰囲気をお伝えするため、必読ポイントの一つを紹介します。
あえてダメな部分を伝える
突然ですがクイズです!
ある人気の八百屋さんで、ふつうのお店ではあまり伝えない「あること」をお客さんに伝えています。

「今日おすすめしない野菜や果物」を正直にお客さんに伝える。
です。
おすすめしないものを教えちゃうと売れ残りがでます。
ですがそれでOKということです。
その八百屋さんのお客さんのほとんどが常連さんです。そういう人が美味しくない野菜や果物を買ってしまえばお店の評判も落ち、次からは近所のスーパーに行ってしまうかもしれません。
だからこそ正直に伝えているということです。
このエピソードから、著者の柿内さんは伝わる技術が凝縮されていると感じました。
一つが「比較の法則」です。
ダメなものを伝えることで、逆に良いものが引き立つという方法です。
この八百屋さんのケースだと、今日「おすすめしない野菜」を伝えることで逆に「おすすめの野菜」の価値が高まります。
二つめは「信頼感」です。
ダメなものを正直に伝えることで信頼感が生まれ、そして信頼感がある人の言葉はスッと入ってきやすいという流れができています。
正直に話す。
↓
信頼感が生まれる。
↓
言葉が入りやすい。
という流れです。
仕事に私の置き換えると

私はこのノウハウ知ってから、意識的に仕事(プロジェクトマネジメント)に取り入れています。
例えば問題が発生した時、上司や顧客と対応方針を相談するシーンでは、案は必ず複数用意して「比較」で相手が判断しやすいようにしています。
また、それぞれの案にデメリットがあれば明確に伝えます。
最近だと顧客にネットワーク機器を選定してもらう際に、自社製品だけでなく他社製品もあわせて紹介しました。また、自社製品の問題点を正直に伝えて他社製品を採用してもらいました。
ネットワーク機器は他社に持っていかれましたが、引き換えに信頼を得てネットワーク機器以外のプロジェクト全体を受注につなげることができました。
このようなビジネス現場に活かせるノウハウを豊富に盛り込んでおり、伝わる法則を36個にまとめて分かりやすく解説しています。
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」の口コミ(twitterより)

ツイッターで口コミを確認してみましたので紹介します。
評価が高い口コミ
「分かりやすい」「参考文献が多く説得力がある「挿絵が良い」「繰り返し読みたい」という口コミが多いです。
あと「Audibleで聴いている」というツイートもいくつか見かけました。
外部リンクhttps://t.co/AFQ3aanCQDhttps://t.co/AFQ3aanCQD— ぬけがら👶1歳 (@1989_2019_) April 15, 2022
バナナの魅力を100文字で伝えてください #読了
「伝える」と「伝わる」は違う。当たり前だけど、それを実践するのは難しい。「伝わる伝え方」をするには、を実践的に示してくれる本。繰り返し読んでこそ意味がある内容でした。 pic.twitter.com/ziqaJFkK0h
— かずぴよ@読書アカ (@13trees_RAB6i2) March 19, 2023
散歩しながらAudibleで『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』を聴いてる。「伝える」のは簡単だけど「伝わる」って難しい。https://t.co/SJU6Sa5zgm
— ρου✝✝✝円衣めがね (@pou_cham) April 11, 2022
イマイチな口コミ
高評価が多い一方で「内容があまり残らない」という意見もありました。ベストセラー本でも合わないという人もいらっしゃいますね。
『バナナの魅力を100文字で伝えてください』
(柿内尚文)ビジネスパーソン向けの一冊。
受け手(=私)の問題だろうけど、正直、内容があまり頭に残りませんでした💦#読了 pic.twitter.com/lbhv4AAySC— 檸檬水 (@Biblio_chat_) January 29, 2023
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」がシステムエンジニアにも役立つ理由

コミュニケーション能力やストーリーテリングの重要性を強調している点がシステムエンジニアにも役立ちます。
システムエンジニアの仕事は技術的な側面が大きいためコミュニケーション能力が不足しがちです。
一方で仕事はチームでしますのでコミュニケーション能力に難があると仕事を進める上での足かせになることがあります。
例えば、プロジェクトで発生した問題を解決するための素晴らしい案を用意しても、顧客に伝わらなければ非常にもったいないです。
システムエンジニアはコミュニケーションに苦手意識を持っている人も多いので、この本の伝わる技術を学ぶことで周囲との差別化にもつなげることができます。
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」の感想と評価

読みやすさ:
新しさ :
専門性 :
実用性 :
総合 :
[説明]
読みやすさ:論理構造がわかりやすく、用語や図解など読み手が分かりやすく書かれているか
新しさ:新しい発見(アイデア、視点)はあるか
専門性:特定の分野(業界、業種、業務)に特化しているか
実用性:日常業務や生活において読み手が実際に行動できるか
良かった点
とにかく分かりやすく楽しく書かれているので、読んで理解するという学ぶ労力を負担に感じなかったです。
それでいて内容はすぐにでも使える実践的なものが多いので、学ぶ労力に対して行動して成果につなげやすい「学ぶことに対するコスパが良い」と感じます。
気になった点
広く一般的に活用できる普遍的なスキルを紹介しているため、実際にそれぞれの仕事に取り入れるにはある程度の距離があると感じました。
紹介されているノウハウを自分で噛み砕いて業務に活かす必要があります。
よくある質問(FAQ)

Q1:この本はどれくらいの時間で読めますか?
A1:この本は213ページで、文字が大きく挿絵も多くて読みやすいです。本の内容は細かく章分けされているので空き時間や移動時間に少しずつ読むこともできます。
ちゃんと考えながら読むと一週間くらいかかるかもしれませんが、一気に読む場合は2~3時間程度で読めると思います。
Q2: この本はどのような人におすすめですか?
A:2 コミュニケーション能力を高めたい人や、話し方に悩んでいる人におすすめです。
- 伝えたいことをなかなか伝えられない人
- 伝えなくちゃいけないとわかっているけど、伝える勇気が出ない人
- 「伝えるのが面倒な人」に振り回されていて、どうにかしたい人
仕事とプライベートの両方においてコミュニケーション力は大切とされていますが、具体的に学ぶ機会は意外と少ないと思います。この本で具体的なノウハウ(36の法則)を学ぶことができます。
まとめ:本書から得られるメッセージ
「伝える」と「伝わる」。
一文字しか変わらないですが、違いは大きいです。
コミュニケーション力というとなんだかありきたりな言葉にも聞こえますが、ベーシックスキルを徹底的に磨くと周囲の人と差別化できます。
読みやすいのに学びが深い一冊。ぜひ手に取って読んでみてくださいね。
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