日々の料理は負担が大きく、夫婦どちらが作るのか、何を作るのかなどストレスを感じることが多い家事です。
やることが多くて労力が大きい一方で、考え方(割り切り)や工夫で大きく効率化できるものでもあります。
この記事の筆者

- 現役のプロジェクトマネージャー
- 国内大手Sier勤務(2022年売上ベース国内最上位)。13年目
- プロマネ歴は1年の初心者
- 3児のママ
- 30代半ば
今回は、”夫婦共働き・3人の育児”でたどり着いた「自炊を楽しく続けるための工夫」についてご紹介します。
【結論】共働きの自炊は手抜きが大切。完璧主義を捨てることでヘルシーに時間とお金の節約を
この記事では
- 料理の工程は6つに分類できる
①食材の買い出し
②献立を考える
③調理する
④配膳・盛り付ける
⑤食器を片付ける
⑥食器を洗う - おすすめの料理の時短方法6選 『しないこと』を決める
- 忙しい時「割り切って外食」は、時短としては効果小
- 時短家電はコスパが良い。積極的に使う
- 食材宅配や家事代行などの便利サービスを頼ることも大切
以上について解説します。
自炊を続けるコツ|料理の『しないこと』6選

家事の中でも料理は負担が大きく、効率的にこなさなければいけません。家事の時間は『しないこと』を決めることです。
料理には、
- 食材の買い出し
- 献立を考える
- 調理する
- 配膳・盛り付ける
- 食器を片付ける
- 食器を洗う
の工程があって、それぞれの工程で効率化できる方法があります。
この記事では、私が試行錯誤でたどり着いた効果が大きい工夫をご紹介します。
【その1】こまめに買い出ししない
スーパーへの買い出しはかなりの時間と労力を使ってしまいます。できるだけ頻度を減らすことで家事負担を軽くしましょう。
宅配サービスをうまく使って、スーパーへの買い出しは最大でも週に1回以内を目指したいところです。
食材はコープの宅配やネットスーパーを利用し、日用品はアマゾン定期便が使いやすいのでおすすめです。
コープ(生協)の宅配
コープ(生協)の強みは、食品の品質や安全性にこだわっているところです。
食品添加物や化学調味料をできるだけ使わない食品の提供や、有機野菜を使用するなど、子育て世代にとって安心ポイントが多々あります。
配達料が一定期間無料や割引になる「子育て割引き」や、不在時でも受取りボックスでの対応が可能だったりというところも人気の理由です。
一方で、残念なポイントは、生協ブランドが地域で異なることです。それぞれのブランドでキャンペーンやサービス内容が異なることがあります。コープ宅配について記事にまとめているので興味ある方は読んでみてくださいね。
コープ宅配の記事はこちら
≫コープの宅配、どん人に向いてる?
ネットスーパー

コープの宅配と比べると、ネットスーパーは品揃えが多い傾向があります。また、まとめ買いすると配送料が無料になるサービスが多いというのが特徴です。
コープは定期配送(毎週X曜日など決まっている)ですが、ネットスーパーは必要になったら利用するスタイルなので計画的に買い物するスタイルが合わない方は、ネットスーパーがおすすめです。
お住まいの地域で利用できるネットスーパーは様々なので
「ネットスーパー + お住まいの地域」
で検索するなどで確認してみてくださいね。
アマゾン定期おトク便
その名のとおり注文すると定期的に商品を届けてくれるサービスです。
日用品や、大きくて店舗で買うと持って帰るのがつらいものを購入するのがおすすめです。
定期おトク便だと送料がかからないし、店舗で買うより安く買えたりします。
≫Amazon定期おトク便
定期おトク便のメリット
- 送料無料
- 商品が最大15%割引
- 定期配送の「数量」「頻度」を決められる
- 手軽にキャンセル可
- Prime会員じゃなくてもOK
デメリットとしては、注文内容(数量・頻度)をある程度適切に調整しないと必要なときに無かったり、在庫の山ができます。
我が家は一度おむつの大量在庫を抱えてしまいました(注文依頼内容を見直すことですぐに解決できます)。
定期おトク便を利用で特に良かったと思うのは「おむつ」「洗剤類」「ルンバ用消耗品」「お米」「炭酸水」あたりです。
Amazon定期おトク便のメインページで「定期おトク便クーポン」がまとめられていてお得に購入できます。
【その2】あらかじめ献立を考えない

献立で悩む時間はムダです。家庭料理のレパートリーを必要最低限に絞ることで時短できます。特に平日は一週間のうち同じメニューで被らなければいいや。くらいでOKです。
あらかじめ決めた献立に合わせて自炊するのは、案外手間がかかります。
例えば
- スーパーで食材を選んでいると、特売の食材が魅力的でメニューを変更してしまう
- 買い置きしていた食材が傷んでしまう
- 必要な調味料を切らして苦戦する
などで結果的に非効率になりがちです。
一方で、冷蔵庫にある食材や今ある調味料で作るメニューを決める方式だと、献立で悩む労力も減るし、日持ちしない食材から消費することで食材を捨ててしまうことも防げます。
自分の中でいくつかの定番メニューを決めておくとラクです。
私の場合は、
野菜炒め、八宝菜、煮物(肉じゃがや鶏大根など)、ちゃんちゃん焼き、ホイル焼き、春巻き、鍋、カレーorシチュー
あたりが定番メニューです。冷蔵庫にある食材を確認して、大抵はこのメニューのどれかを作ります。
【その3】レシピを見ながら作らない
レシピを見ながら調理するのを辞めてしまいましょう。レシピを確認しながらの料理だと大きな時間ロスになってしまいます。
レシピは作る前にだけ見てある程度で覚えるようにすると効率的です。多少は食材が不足していても、調味料が大まかでもたいていは美味しく作れます。
多少薄めに味付けすればヘルシーですし、人それぞれ味の好みは異なるので、食べる前に味付けをセルフサービスでしてもらいましょう。
コショウ、マジックソルト、一味唐辛子、などお気に入りの調味料を卓上調味料入れに用意しておくと便利です。
レシピを見ないことこそ最強の時短ですし料理の腕も上達します。
料理の知識は、スキマ時間にYoutubeで学ぶのがおすすめ
私が良く見るチャンネルは「バズレシピ」「Koh Kentetsu Kitchen」です。
この2つのチャンネルは家庭料理を美味しく作るレシピを紹介してくれていて、調味料や調理器具が家庭にあるもので作れるメニューばかりなので自炊の参考にしやすいです。
とりあえずこの2つのチャンネルを見ておけば問題なしです。
・料理研究家リュウジのバズレシピ
・Koh Kentetsu Kitchen【料理研究家コウケンテツ公式チャンネル】
【その4】たくさん作り置きしない

週末におかずを作り置きすることで、忙しい平日を乗り切ることができます。ですが、週末の作り置きはかなりの重労働です。
一時期、週末に平日分のおかず全てを作り置きしていましたが貴重な週末の3時間ほどを費やしてしまっていました。週末に疲れやストレスを溜めてはいけません。
以下の対策をすることで、週末の作り置きは最低限(1〜2時間、疲れないていど)にとどめることができます。
対策として2つあります。
買い出しした野菜は洗って冷蔵

週末、買い出しから帰ると野菜は食べやすい大きさに切って保存袋に入れて冷蔵します。きのこは洗わずに石づきをとって保存袋で冷凍することで1ヶ月ほど持ちます。
このように下処理だけしておくと、平日は味噌汁の具や野菜炒めなどにすぐ使えてかなり時短になります(食べる前に調理するので味も落ちません)。
ふだん料理するときは「少し多めに」作る
料理するときは常に余るくらい作ります。そして、余った分を冷蔵や冷凍で保管することによって、お弁当のおかずやもう一品欲しいときに活用します。
このように、ちょっとした工夫で、たくさん作り置きしなくても成り立つようになります。
【その5】調理中ずっと張りつかない

「ホットクック」など火を使わない自動調理器を積極的に活用しましょう。
食材を切って調味料を入れてメニュー選択してスタートすることで、調理の工程から離れて別のことができます。
火を使う場合は調理している場所から離れることはできませんが、自動調理器を使うことでその場にいる必要が無くなるため、調理と並行して他の家事を進めることができます。
また、自動調理器は自分で作ると手のかかる料理も美味しく安定して作ることもできます。
ホットクックは煮込み系に強く、”大根と鶏の煮込み”や”牛すじカレー”、”ポトフ”などは我が家の定番メニュー化しています。
帰宅時間がまちまちな共働き家庭では、食事の時間もまちまちになってしまいがち。揚げ物や焼き物は温め直すと味が落ちるけど煮物は味が落ちにくいので使いやすいです。
しかも煮物をたくさん作ると、冷蔵や冷凍で保存もできます。
【その6】洗いものに労力を使わない

食器洗いは単純作業なので食洗機に任せましょう。食器を入れる前に油汚れなどを落とす予洗いは必要ですが、時短できます。
手洗いするよりもずっと少ない水量で洗えて経済的ですし、高温で洗うので衛生的です。
現在はシステムキッチンに内蔵の食洗機ですが、1年ほど前に住んでいた賃貸では設置するタイプのものを購入して使っていました。
設置するタイプの食洗機には「水道を分岐させる”分岐水栓”」が必要になるのですが、パナソニックさんの公式ページに適合する分岐水栓の調べ方を案内してくれています。
当時住んでいた賃貸では、水栓のメーカー・品番がわからなかったので水道の写真を送って必要な水栓を教えてもらいました(上記公式ページの「水栓のメーカー・品番がわからない場合」の案内に従って確認しました)。
【心構え】子持ち共働きの自炊は意識的に「完璧主義を捨てる」

これまでに家庭料理の書籍を十数冊は読みましたが「一汁三菜」を勧める書籍が結構あります。
ですが、共働き家庭において「一汁三菜」は必要無いと思っています。
そもそも、一汁三菜は、平安時代や室町時代から発展した日本料理の本膳料理のひとつで、つまり「おもてなし料理」のようなものです。
毎日戦いのような生活をしている共働き家庭にとって「おもてなし料理」を毎日続けることは難しいです。
「一汁三菜」を進める多くの書籍では、栄養バランスが良いなどと説明されていますが、一汁二菜でも一菜でも食材でバランスを取ることは出来ます。
忙しい平日の料理は
- 作り置きから副菜。メインのみ火を入れて調理(予め下処理冷凍した肉や魚と、切って冷蔵しておいた野菜を使うなどの手抜きでOK)
- 汁物が豚汁の日ならば栄養バランスは良い。作り置きの副菜 or 納豆や漬物
くらいで問題ないです。栄養も取れますし美味しいです。
ここでお伝えしたいのは、「意識的に完璧主義を捨てる」ということです。
一汁三菜は健康的といわれているのを間に受けて、一汁三菜を用意し続けるためにハードモードで不健康になってしまう。それでは続けることが難しいです。
健康や節約は続けることで後々大きな効果になるものです。
忙しい時の「外食」は、本当に効果的か?時短という意味では微妙

仕事が忙しくなってくると外食が増えることがありますが、これは時短という観点では効果が疑わしいです。
これまでご紹介した料理時短ノウハウを活用すると、夕食は30分以内で用意することができます。
外食は以下の工程があります。
お店を選ぶ → お店に移動する → メニューを選ぶ → メニューが提供されるのを待つ → 食べる → お支払いする
”時短”という観点だと、それほど外食と自炊では時間が変わらないことがほとんどではないでしょうか。むしろ、お店が遠かったり、道や店内が混んでたりすると自炊より長くなることも有り得ます。
外食はお金がかかります。楽しみたいから外食する。だといいのですが、
目的が「時短」であれば外食は効果が小さくてもったいないです。
食材宅配や家事代行などの便利サービスを頼ることも大切
毎日の料理はものすごく労力がかかる家事なので、便利サービスを頼ることも検討しましょう。全て頼ることはできなくても、一部(工程や日)を外注することで大きな負担から解放されます。
食材宅配サービス(工程を外注)
「買い出し・献立を考える」という工程は食材宅配を頼ることができます。
ヨシケイ
創業40年以上、食材宅配の大手です(日々50万世帯に食材を届けている!)。栄養士監修のバランスがとれたレシピ付きの食材を1人分500円〜700円ほどで届けてくれます。
ヨシケイは全国配送可能で、送料無料です。
上の公式ページから1食300円で5日間お試しできる「お試し5days」のキャンペーンを利用できます。
このお試しだと、普段のスーパーでの買い出しと比較して安くなることもありますし、お試しして納得できなければ入会しないでもOKなのでとりあえずやってみる価値ありです。
家事代行サービス(家事のいくつかや、数日分を外注)
一週間のうち数日を外注(家事代行)することで負担が軽くなります。
おすすめ家事代行サービスはこちら
≫お試しできる家事代行サービス8社を比較
時短にかかる必要経費は節約で浮いたお金を充てる
時短家電を買ったりサービス利用するには費用がかかりますが、節約で浮いたお金を有効活用することで気兼ねなく時短化をすすめられます。
ご参考に節約の記事も読んでみてくださいね。
節約・時短のまとめ記事はこちら
≫【人生変わった】共働きSEワーママが実践する時間術とは?仕事も家庭も両立できる秘訣を大公開!
まとめ:自炊は経済的かつ健康的。続けるために出来ることから試していこう
自炊を続けて良かったポイントは以下のとおりです。
- 外食やテイクアウトより、圧倒的に経済的
- 健康的でない味(濃い味付けや添加物)を避けるようになる
- 慣れてくると外食より早い
- 家族のコミュニケーションが深まる(子どもが喜んでくれたりリクエストもらったり)
- 料理スキルが上達する(一生モノ。楽しい!)
私自身は良かったと思うことだらけなのですが、その一方で毎日の料理には多大な労力がかかる。というのが現実です。
今回ご紹介した工夫で、取り入れられそうなものがあれば試してみてくださいね。
私は、家事の中で一番大切なのは断トツで『料理』だと思います。
日々食べるものは、体と心の健康につながるからです。
どんなに美味しいお店で外食しても毎日だと飽きてしまいますが、飽きることなくいつも食べていられる家庭料理は本当に特別なものです。
この記事がみなさんの食生活に少しでも役に立つなら嬉しい限りです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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