仕事観

【サービス残業】これって当たり前?サービス残業の実態について(約4割がサービス残業を経験)

働き方改革が浸透してきている現代でもサービス残業は横行しているようです。
私は入社して13年経ちますが、これまで多かれ少なかれサービス残業を継続的にやってきてしまっていてずっと解決できていません。サービス残業は本当に深い悩みだと思います。
今回、サービス残業って当たり前のことなのか?どうすれば良いのか?をまとめてみました。
働き方改革が進められる現代でも、残念ながら約4割がサービス残業を経験しているようですし、こうすると大丈夫という解決策があるものではありません。でも、状況を理解して行動を考えることは大切だと思います。

この記事で「サービス残業の実態と、自分はどうしたいか・今後どうするか。」を考えるきっかけを提供します

サービス残業の実態

「サービス残業とは」昨今ではいちいち定義を確認する必要があるのかというくらい会社員によく普及している言葉です。一応確認すると、”サービス残業は企業が従業員に対して賃金支払い無しで残業をさせること”をいいます。
これは思いっきり労働基準法違反なのですがこの世の中からずっと無くなっていない深い問題となっています。

どのくらいサービス残業が横行しているのかを調査してみると、日本労働組合総連合会がアンケート(20歳~59歳の男女雇用労働者[正規労働者・非正規労働者] 3,000名)の結果を公表してくれていました。2015年1月の資料なのでちょっと古いですが、参考にはなります。

ポイントをかいつまむと

●「残業を命じられることがある」
約6割 平均残業時間 一般社員20.5時間/月、課長クラス以上28.4時間/月

「賃金不払い残業(サービス残業)をせざるを得ないことがある」
4割強 平均賃金不払い残業(サービス残業)時間 一般社員18.6時間/月、課長クラス以上28.0時間/月

●残業の原因
1位「仕事を分担できるメンバーが少ない」、2位「業務量が多い」

約4割強の人がサービス残業をおこなっていると回答しています(「ある」が42.6%、「ない」が57.4%)。
サービス残業の1ヶ月の平均的な時間について
・全体平均で16.7時間
・就業形態別だと正規労働者:20.0時間、非正規労働者:9.5時間
・正規労働者の役職別だと一般社員:18.6時間、主任クラス:19.6 時間、係長クラス :17.5 時間、課長クラス以上:28.0 時間
となっていました。

大手企業でもサービス残業はあるの?

私は就職活動の時期に売り手市場だったということもあり、運良く名の知れた国内大手IT企業に就職できました。でも、大手だからホワイトということはなくてサービス残業は間違いなく存在しています。ただ、これはどの大手企業も同じというわけではなないと思いますし、私が勤めている会社でも役職や各個人によってサービス残業があったり無かったりボリュームにバラつきがある状況です。あと、今時点ではホワイト企業でも、今後もずっとそうだとは限りません。経営状況が変わると労働環境も変わるということは往々にしてあると思います。

私が勤めている会社のサービス残業は、明確に上司から強制されるわけでなく、業務上さまざまな高すぎる目標とKPIを設定して限られた時間や人員で結果を出すことを求められ、結果的に自主的にサービス残業をしなければ辻褄が合わなくなるという状況をつくられます。また、やりがい搾取というか、「自己の学びは勤怠実績につけてはいけない」と研修などの学習やリサーチに使った時間は残業に計上できないなど、様々な手口でサービス残業を強いられます。

このような自主的なサービス残業は、心の底から”自主的”なのかというとそうではないと思います。実際に私はサービス残業なんかせずに家族との時間や自分の時間を過ごしたいし、他の人も大抵そうだと思います。明確にサービス残業を強いるわけではないけれど、サービス残業をしないといけない状況を作っておいて”自主的にサービス残業をしている”と扱われるのは本当に心外です。

残業しないといけないのは個人に原因があるから?

そもそも残業しないといけないのは、個人に原因があるからでしょうか。個人の能力不足だから毎日遅くまで残って働かないといけないのでしょうか。そうではないと思います。

前述した日本労働組合総連合会アンケートで、「どのようなことが残業の原因になっていると思うか」という項目がありました。

引用:労働時間に関する調査「◆どのようなことが残業の原因になっていると思うか」ー日本労働組合総連合会

1位「仕事を分担できるメンバーが少ないこと」で 53.5%
2位「残業をしなければ業務が処理しきれないほど、業務量が多いこと」52.6%
3位「職場のワーク・ライフ・バランスに対する意識が低いこと」23.7%
4位「職場に 長時間労働が評価される風潮があること」10.4%
という結果になっています。続く

5位「残業代を稼ぎたいと思っていること」8.7%
6位「時間を掛けてよりよい仕事・自分が満足できる仕事にしたい こと」8.6%
という結果でした。

5位と6位については個人に原因があると分類すべきだと思うのですが、大きな割合を占めた1位〜4位については職場環境に起因するもので個人がコントロールできるものではないです。残業が慢性的になっている職場は、会社がコントロールして対策しないといけないのだと思います。なので、「個人の能力不足だから毎日遅くまで残って働かないといけない。」というのは概ね誤った認識だと思います。

サービス残業はどうやって対策すれば良い?

じゃあ、どうやってサービス残業を無くせばいいのか?これはとても難しい問題で、私自身未だにこれだという解決策を持っていません。

日本労働組合総連合会アンケートの「どうすれば残業を減らすことができると思うか」という項目の回答結果を共有します。

引用:労働時間に関する調査「◆どうすれば残業を減らすことができると思うか」ー日本労働組合総連合会

1位「適正な人員配置を行う」55.6%
2位「上司が部下の労働時間を、適切にマネジメントする」 25.7%
3位「職場のワーク・ライフ・バランスに対する意識を変える」24.0%
4位「会社との話し合いで職場環境を改善する」 23.0%
5位「意味のない会議やミーティングを減らすなど、仕事の進め方を変える」22.4%
6位「長時間の残業(時間外労 働)を規制する法律・ルールを新たに作る」21.1%
となっていて、残業を減らすためには、各個人で対策をとるというより会社によるマネジメントの対策が必要と考えている人が多いようです。

ただ、会社に対策を取ってもらうことは現実的にはハードルが高いように思います。自分の行動を変える。とは違って周りを巻き込んで職場環境を改善するのは、かなりの労力が伴うし、労力をかけても改善できるかは微妙なところだと思います。
例えば、
□会社/上司に業務量を調整してほしいと訴える。
→じゃあ売上や利益はどうするか。とか、いち社員が会社と交渉して残業をなくすのは厳しいと思う。
□自分は残業しない。と周囲に宣言する。
→環境にもよるけど、周りの目が気になる、自分だけ残業を拒むのは気まずいと思う人がほとんどではないか。
□業務効率化を進める。
→効率化したぶん、別の仕事を進めることになることがほとんど(企業は利益を追求するので当然ともいえる)。あと、いち社員の裁量での効率化には限界があるのも現実。

と、どうしてもハードルが高いように思います。

今の環境で出来ることが限られているのなら、転職という方法も検討すべきです。
当然だけど、転職先でサービス残業を強いられたり、現状より悪い環境になることは避けたいので転職先はしっかり見極めることが重要です。
サービス残業の有無や実際の環境は求人情報を見ても読み取れないので、転職エージェントとしっかりコミュニケーションを取ったり、面接でやんわり確認したり、口コミサイトも参考にはなると思います。
理想は、実際に働いている人を辿って確認できるといいです(知り合いにいなければ、知り合いを辿って繋がりたいところ)。

転職は現状より良くなるor悪くなるリスクはあるけれど、転職活動そのものにリスクはないです(納得できる転職先が見つかるまで転職しなければ良いだけ)。周囲に内緒で粛々と現状打開の糸口を掴むチャンスを狙うと良いです。あわよくば労働環境を改善して年収も上げられます。

会社で働くことは懲り懲りという人は、転職じゃなくてもフリーランスという選択肢もあります。とにかく、現状が全てではないし、選択肢は無数にあるのでこれを機に、「このまま続けていくのか」「舵を切るのか」を考えてみるのはいかがでしょうか。

まとめ

サービス残業の実態についてどのように感じたでしょうか。残念ですが現代でもサービス残業は横行しているようです。

残業は、個人の能力不足が原因ではありません。会社はそもそも育成期間も踏まえて社員を雇用するのが前提だし、原因が個人にないので各個人でどうにかできるような対策は限られています。
全て他責にするのは良くないけれど、残業についてはもっと環境のせいだと割り切って考えて良いと思います。

今回はデータとして日本労働組合総連合会アンケート結果(2015年1月)の調査結果を紹介したけど、別のサービス残業に関する調査(日経ビジネス)では、約6割がサービス残業しているとの報告もありました。

この調査結果の最後に紹介されている、アンケートに寄せられたコメントが心に刺さります。

「長時間残業をしていた頃、子供の運動会を見に行ったが、疲れていて校庭の隅でずっと寝ていた。ああいう生活には戻りたくないし、誰にもあんな風にはなってもらいたくない」
出典:6割が「サービス残業」、緊急調査で浮き彫りにー日経ビジネス(2016年10月) 

コメントでは「長時間残業」とあり「サービス残業」と明確に言及されていないけど、対価を支払っていれば良いという問題ではないように思います。これでは何のために働いているかわかりません。

私も似たような経験をしたことがありますし、誰にもあんな風になってもらいたくないという思いがあるからこのブログを運営しようと思いました。

サービス残業についてどうすればいいか本当に悩ましいです。今後も継続して原因や対策を深掘りして共有させてもらおうと思います。

現状に行き詰まっている人は、「続けること」一択ではないことを知ってほしいです。必ず選択肢は用意されているので、悩むとは思うのだけど思い切って環境を変えてみることを検討してみてはどうでしょうか。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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