書籍『反応しない練習』がシステムエンジニアにも役立つ理由

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職場にどうしても分かりあえない人がいて疲れる

誰にだって合わない人はいるだろう。と思いつつも人間関係の悩みは絶えません。

システムエンジニアとして働く私は、日々さまざまな問題や人間関係に直面しています。
顧客や上司からの要求に応えるために、常に高いパフォーマンスを発揮しなければなりません。

ですが家事・育児も待ったなし。両立しながらだとストレスや不安に押しつぶされそうになります。

そんなとき、私が手にした本が「反応しない練習」でした。この本は仏教学者である草薙龍瞬さんが書いたもので、自分の心をコントロールする方法を教えてくれます。

「反応しない」というのは、感情的になったり、思い込みや先入観にとらわれたりすることをやめて、その代わりに自分の心を静かに観察し、客観的かつ冷静に物事を見るようにするということです。

この記事では、「反応しない練習」の要約や私の感想、この本が役に立つ理由をお伝えします。


「反応しない練習」は仏教の教えをもとにしていますが、宗教色が強い本ではありません。

著者は仏教学者でありながら、現代社会の悩みや課題に対する具体的な解決法を提案しています。この本は仏教に抵抗がある人でも読みやすい内容になっています。

この記事が向いている人
  • システムエンジニアとして働く中で悩みやストレスを感じている人
  • 悩みの原因と解決法を知りたい人
  • 自分の感情や反応をコントロールしたい人
目次

「反応しない練習」をお得に読む方法

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要約「反応しない練習」について

「反応しない練習」とは

ブッダの教えに基づいて、自分の感情や思考に振り回されず客観的に物事を見ることができるようになるための方法を紹介した本です。

私たちは日常的にさまざまな刺激や印象に対して「反応」を起こしています。

例えば、誰かから褒められたら喜び「反応」し、誰かから怒られたら怒り「反応」します。

ですが「反応」は自分の心を乱し、苦しい感情の原因となります。ブッダは、「反応」を起こすことが「苦」であると説きました。

「反応しない練習」とは「反応」を起こさないように自分の心をコントロールする方法です。これによって、あらゆる悩みが消えていきます。

「反応しない練習」の具体的な方法としては、以下のようなものがあります。

  • 反応する前に「まず、理解する」。悩みがあることを認めて、自分の心の状態を整理する
  • マイナスの感情で「損しない」。良し悪しを判断して感情に振り回されずに、冷静に物事を見つめる。
  • 他人の目から「自由になる」。自分の価値観や判断基準を持って、他人に左右されない。
  • オンオフを切り替えたい時は瞑想する。呼吸や姿勢に意識を向けて、心と体をリラックスさせる。

「反応しない練習」の目次

  • 第1章 反応する前に「まず、理解する」
  • 第2章 良し悪しを「判断」しない
  • 第3章 マイナスの感情で「損しない」
  • 第4章 他人の目から「自由になる」
  • 第5章 「正しく」競争する
  • 最終章 考える「基準」を持つ

著者の草薙龍瞬さんとは?東大卒の仏教僧侶

Buddhism

草薙龍瞬さんとは、東京大学文学部卒業後、仏教僧侶になった方です。

1969年、奈良県生まれ。
中学中退後、16歳で家出し上京。
高校へは通わず、大検(高認)を経て東京大学法学部卒業。
37歳でインド仏教指導者・佐々井秀嶺の下で得度出家。
インド、ミャンマー、タイに仏教留学。ミャンマー国立国際上座仏教宣教大学(ITBMU)専修課程修了。
宗派・伝統に属さない独立出家僧として、各地のイベント・講演会・研修に出張も行う。

引用:Wikipedia

「反応しない練習」の口コミ(twitterより)

ツイッターで口コミを確認してみましたので紹介します。

評価が高い口コミ

好評価な口コミは多くありました。

イマイチな口コミ

低評価な口コミはあまり見つけられませんでしたが、内容が難しく感じる人もいらっしゃるようで”消化しきれていない”という意見がありました。何度か読み返して理解を深めるようです。

「反応しない練習」がシステムエンジニアに役立つ理由

システムエンジニアは日々様々な問題やストレスに直面する仕事です。 しかしそれらに対して感情的に反応してしまうと、自分の心身や仕事の質に悪影響を及ぼします

そこで「反応しない練習」をすることで、冷静に見極める力を身につけることができます

この記事では「反応しない」とは何か、それがシステムエンジニアにどのようなメリットをもたらすかを解説します。

システムエンジニアが日常的に直面する問題やストレス

システムエンジニアは、以下のような問題やストレスに日常的に直面します。

  • 納期や品質へのプレッシャー
  • 人手不足
  • システムトラブルの発生や対応
  • 技術的な難易度や不確実性
  • クライアントや上司からの要求変更や不満
  • チームメイトや他部署とのコミュニケーション
  • 自分の能力やキャリアへの不安
  • 慢性的な繁忙

これらの問題やストレスは避けて通れないものです。ですがそれらに対してどう対処するかは自分次第です。

問題やストレスに対して「反応する」とはどういうことか

問題やストレスに対して「反応する」とは、感情的に動揺したり怒ったり落ち込んだりすることです。

例えば、

  • 納期が迫っているのにクライアントから要求変更が来た時、「無理だろ!」とキレる
  • 技術的な難題にぶつかった時、「俺はダメだ」と自己否定する
  • 上司から厳しい指摘を受けた時、「誰だって間違えるよ」と開き直る
  • チームメイトと意見が合わなかった時、「あの人はわかってない」と批判する
  • 自分より優秀な同僚を見た時、「私はこんな仕事しかできない」と劣等感を抱く

このような反応は一時的には気持ちを発散させることができますが、根本的な解決策ではありません。

むしろ問題やストレスを増幅させてしまいます。

「反応する」ことの弊害と「反応しない」ことの恩恵

「反応する」ことは自分自身だけでなく、周囲の人やプロジェクト全体にも悪影響を及ぼします。例えば

  • 仕事の質が低下したり遅れたりする
  • チームワークが崩れたり信頼関係が失われたりする
  • メンタルヘルスが悪化したり休職したりする

一方で「反応しない」とは、以下のようなことを指します

  • 問題やストレスを客観的に観察し分析する
  • 過去の経験や知識を思い出し解決策を考える
  • 自分以外の人や物事と比較し相対的な価値観を持つ
  • 深呼吸などで心を落ち着かせる

「反応しない」ことは、自分自身だけでなく周囲の人やプロジェクト全体にも良い影響を及ぼします。例えば

  • 仕事の質が向上したり効率化したりする
  • チームワークが強化されたり信頼関係が築かれたりする
  • メンタルヘルスが保たれたり働きやすい環境が作られたりする

システムエンジニアが「反応しない」ために必要な考え方

ブッダの教えから学ぶ「正しい考え方」の基本

ブッダの教えから学ぶ「正しい考え方」の基本原則は「反応しない」ということです。

例えば上司から怒られたとします。その時に「自分は何も悪くない」「上司は理不尽だ」「こんな会社やめたい」と思って反応すると怒りや不満が増幅されて苦しくなります。

ですが「上司も仕事でストレスがかかっているんだろう」「自分も改善すべき点があるかもしれない」「今日一日頑張ろう」と思って反応しなければ感情が落ち着きます。

このように「反応しない」という考え方は、私たちが外側に振り回されずに内側から平和を得ることができる強力な基本原則です。

言葉で確認する(ラベリング)やカラダの感覚を意識する(マインドフルネス)などの具体的な技術

「反応しない」考え方を実践するためには、「言葉で確認する(ラベリング)」や「カラダの感覚を意識する(マインドフルネス)」などの具体的な技術が役立ちます。

私たちは無意識的に感情や思考に支配されています。

「言葉で確認する(ラベリング)」という技術は、「今自分は何を感じているか?」と自分自身に問いかけて自分の状態を言葉で表現することです。

例えば、短納期な仕事の相談があり、不安になったとします。その時に「今私は不安を感じている」と自分に言い聞かせます。

すると、不安という感情が自分の一部ではなく客観的なものとして見えてきます。これにより感情に支配されずに冷静に対処できます。

「カラダの感覚を意識する(マインドフルネス)」という技術は、「今自分のカラダはどうなっているか?」と問いかけて自分の身体的な状態を観察することです 。

例えば、同僚と意見があわずイライラしたとします。その時に「今私のカラダはどうなっているか?」と問いかけます。

すると心拍数が上がっていたり、筋肉が緊張していたり、呼吸が浅くなっていたりすることに気づきます。

これによりカラダの状態を変えることで感情をコントロールできます。

このように、「言葉で確認する(ラベリング)」や「カラダの感覚を意識する(マインドフルネス)」などの技術は、「反応しない」考え方を実践するための有効なテクニックです。

ケーススタディの紹介(他人から学ぶ)

「反応しない」考え方を身につけるには、他人のケーススタディや成功事例を参考にすることが大切です。

本では、著者自身が「反応しない」考え方を実践して悩みを解決したエピソードや、読者から寄せられた成功事例が紹介されています。ぜひ読んでみてくださいね。

「反応しない練習」の感想(良かった点)

マイナスの感情で「損しない」ようになった

システムエンジニアとして働く中で、顧客や上司、同僚などとコミュニケーションを取ることが必要です。

その時に相手の言動や態度に対して、不満や怒り、嫉妬などのマイナスの感情を抱くこともあります。ですが、「反応しない練習」では、マイナスの感情は自分にとって損であることを説いています。

マイナスの感情は自分の心を乱し相手に対する尊敬や信頼を失わせるだけでなく、自分自身の健康や幸福にも影響を及ぼします

私はこの本を読んで、マイナスの感情に振り回されずに冷静に物事を見つめることができるようになりました。

相手の立場や背景を考えてみたり、自分が間違っている可能性もあることを認めたりすることで、感情的な反応を抑えることができるようになります。

承認欲求から「自由になる」ことができた

システムエンジニアとして働く中で、他人から評価されたり批判されたりすることがあります。

その時に他人の目を気にしすぎたり、自分を過小評価したりすることがあるかもしれません。ですが「反応しない練習」では、他人の目から自由になることが大切だと言っています。

他人の目は常に変わったり揺らいだりするものであり、それに左右されていては自分らしく生きられません。

そこで「反応しない練習」では、自分の価値観や判断基準を持って他人に左右されないことが大切だと言っています。

顧客や上司に怒られないことも大切ですが、その為に働いているわけではないことに気づきました。この気づきを得てからは仕事中に感情をゆさぶられることが減りました。

「反応しない練習」の感想(気になった点)

実践してすぐ身につくものではない

本では「反応しない」という考え方を中心に、自分の心や感情に振り回されないようにするための練習法が紹介されています。

紹介されている内容は一見シンプルですが実際に行おうとすると難しい場合も多いです。

「反応しない練習」の感想(総合的な評価)

この本はブッダの教えを現代風に解説し、悩みや苦しみから解放される方法を具体的に示してくれる本であり、日々ストレスやプレッシャーにさらされる人にとって有益な本です。

ブッダの教えは単なる宗教ではなく、超合理的な「考え方」であり科学的根拠もあることが示されています。

論理的思考が求められるシステムエンジニアには納得できる人も多いと思います。

仕事だけでなく私生活にも効果がある素晴らしい思考法だと感じたため、星評価は4.5/5とさせていただきます。

よくある質問(FAQ)

Q1.この本はシステムエンジニアにとって何が役に立ちますか?

A1.この本はブッダの教えを現代風に解説し、悩みや苦しみから解放される方法を具体的に示してくれる本です。

システムエンジニアは日々ストレスやプレッシャーにさらされることが多いので、この本の内容を実践することで心の平穏を保つことができます。

また「反応しない」という考え方を中心に、自分の心や感情に振り回されないようにするための練習法が紹介されていて、問題解決能力やコミュニケーション能力を高めるのにも役立ちます。

Q2.「反応しない」ということは「無関心」や「無感情」どう違うのですか?

A2.「反応しない」ということは、「無関心」や「無感情」ではなく、「適切な距離感」を持つことだと本書では説明しています。

「無関心」や「無感情」だと、自分の心や感情を完全に無視してしまうかもしれませんが、「適切な距離感」だと、自分の心や感情をそのまま認めて受け入れる一方でそれらに囚われないように手放すことができます。

例えば、仕事で失敗した場合、「反応しない」ということは「失敗した自分を責めたり落ち込んだりせず冷静に原因分析や改善策を考えたり必要なら上司や同僚に相談したりする」ということです。

Q3.この本はブッダの教えに基づいていますが、宗教的な信仰は必要ですか?

A3.宗教的な信仰は必要ではありません。ブッダの教えは単なる宗教ではなく、超合理的な「考え方」であり宗教的な信仰に関係なく読むことができます。

まとめ:本書から得られるメッセージ

この本で紹介されている「反応しない」という思考法は人によっては人生に大きく良い影響を与えるものだと思います。

「反応しない」ことで自分の判断力や創造力を失わずに対処することができます。また、「反応しない」ことでストレスや不安を減らし健康的な心身を保つこともできます。

この本から学んだことを日々の生活に取り入れてみてください。きっとあなたの人生が変わっていくはずです。ぜひ読んでみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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この記事を書いた人

国内大手SIerに新卒入社し、現在もプロジェクトマネージャーとして働いています。
自社製品開発・受託開発、企画〜開発〜運用保守まで幅広く経験してきました。
ワーママとして日々忙しく働きながらも、なんとか充実した生活を送れています。
実際に働いているからこそわかるリアルな情報や、私自身が転職活動を通じて得たIT業界の知識をわかりやすく発信していきます。

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