SIerはオワコンで将来性がないってホント?現役SIerエンジニアが解説

ネット記事やSNSで、SIerは「オワコン」「将来性がない」という意見を目にすることがあります。

SIerで働く環境の実態や、その将来性はどのようになっているのでしょうか。

この記事では、現役のSIerエンジニアがSIerは「オワコン」「将来性がない」と言われる理由や将来性、SIerエンジニアが取り組むべきことをまとめて解説します。

この記事でわかること
  • SIerがオワコン・将来性がないと言われる要因のほどんどが、根本にはSI業界の「多重下請け構造」が関係している
  • SIerがオワコン・将来性がないと言われる理由は「スキルの空洞化」「技術革新の遅れ」「価格競争の激化」など
  • SIer業界が無くなる可能性は低く、その理由は「IT基盤の重要性が高い」「多様なビジネスニーズへ対応できる」「新技術への適応」が挙げられる
  • SIerで働くエンジニアが将来性を明るくするには「スキルセットの多様化」「上流工程ノウハウの蓄積」「人脈の構築」などが必要
目次

結論|SIer「オワコン」「将来性がない」の要因は多重下請け構造

結論として、SIerが「オワコン」「将来性がない」と言われる根本的な要因として、IT業界の多重下請け構造が挙げられます。

SIer業界の多重下請け構造は、プロジェクトが元請け企業からスタートし、中間業者を経由して最終的に作業を行う企業に至る仕組みです。この構造は情報の歪みやコミュニケーションの劣化、コスト増加、納期遅延などの問題を引き起こす可能性があります。

SIer業界の多重下請け構造

この多重下請け構造が常態化しているのは日本のSI産業独特のもので、これは企業のシステム導入において多くの人手が必要であり、企画〜開発〜運用に至るまで必要な人材が一定でないためです(一般的には、開発工程がピークになる)。

日本では人材の流動性が低く(転職が少ない・解雇が難しい)、企業が多くの技術者を雇用することが難しい傾向があります。
これに対し、海外では人材の流動性が高く、ユーザー企業が技術者を確保しやすいため、多重下請け構造が日本のようには常態化しません。

この多重下請け構造に起因して、さまざまな問題が発生しています。
次の章では、SIerが「オワコン」「将来性がない」と言われる理由をくわしく見ていきましょう。

SIerは「オワコン」「将来性がない」と言われる5つの理由

SIerが「オワコン」「将来性がない」と言われる背景には、以下の5つの理由が挙げられます。

  1. 多重下請け構造によるスキルの空洞化
  2. 技術革新の遅れ
  3. 価格競争の激化
  4. 企画工程への参画が困難
  5. クライアント依存度が高い

ひとつずつ解説していきます。

1.多重下請け構造によるスキルの空洞化

多重下請け構造のため、SIerはシステムに関する実務スキル、たとえばシステム開発スキルなどが身につきにくい状況です。

SIerはおもにクライアントとの商談や要件定義などの初期段階の工程を担当することが多いため、具体的なシステム開発は通常、二次請け以降の企業が担当します。

その結果、SIerではシステム開発や構築に関するスキルを十分に磨くことが難しく、また、システム実装スキルやクライアント業務ノウハウが不足しがちです。

こうしたスキルの不足により、SIerが提供できる価値が限定的であるとの見方があり、その結果、「オワコン」や「将来性がない」といった意見があります。

2.技術革新の遅れ

SIer業界は、新しい技術やトレンドに対応するのが遅れがちであり、とくにクラウドやAIなどの分野で後れを取っています。

SIer業界が「オワコン」と言われる理由のひとつが、技術革新への対応の遅れです。
とくにクラウドやAIといった最新の技術分野において、SIerは自社サービス開発などのIT企業と比較して後れを取っているとされています。

これは、SIerが従来のウォーターフォール型の開発手法や、人月商売と呼ばれるビジネスモデルを採用していることが大きな要因です。

これらの手法は計画性を重視しますが、変化に対する柔軟性が低く、現代の迅速な技術進化に対応しづらい側面があります。

3.価格競争の激化

SIer業界では、すでにシステム化された業務領域(どの企業にもある会計・人事給与・生産管理などのメイン業務)での価格競争が激しくなっています。

すでにシステム化された業務領域では、各SIerを比較しても製品やサービスの機能的な差はほとんど見られません。

SIerはプロジェクトを獲得するためにますます低価格を提示せざるを得ない状況となり、その結果、利益率が減少しコスト削減に焦点を当てざるを得ない状況になっています。

そのため、質の高いサービスや製品を提供するよりもコスト削減が優先されることが一般的です。

こうした環境は、長期的には技術力の低下やイノベーションの停滞を引き起こす可能性があります。同時に、エンジニアの待遇やスキル向上の機会が減少することで、優れた人材の流出やモチベーションの低下も懸念されます。

4.企画工程への参画が困難

SIer業界では、多くの企業が主に実装工程、つまりシステムの導入や保守などに特化しています。

これは、情報化構想やシステム化企画などの上流工程に比べて、技術的な専門知識がより直接的に生かせるためです。
しかし、この特化が原因で、企画工程以前の超上流工程への参加が難しくなっています。

超上流工程では、顧客のビジネス要件を理解し、それをシステム設計に具現化する能力が必要です。
この工程に参加することで、より高い付加価値を提供し、プロジェクト全体の方向性に影響を与えることができます。

一方で、コンサルティングファームは企画工程以前からクライアントをサポートしています。
以前は導入工程以降は担当しなかったのですが、現在は企画から導入、運用までワンストップでクライアントを支援するコンサルティングファームも多いです。
アクセンチュアなどが代表例として挙げられます。

SIerは実務工程に特化しすぎることで、このような超上流工程への参加の機会が減少し、結果として高付加価値の提供が難しくなっています。

参考:アクセンチュア

5.クライアント依存度が高い

SIer業界の多くの企業は、特定のクライアントに大きく依存するビジネスモデルです。
クライアントの立場から見ても、付き合いの深いSIerだと自社の状況やシステム環境を事細かく説明せずとも意思疎通できるため、コミュニケーションの労力が小さくて済みます。

このような依存関係は、SIerからみると長期にわたる安定した収入源となります。

一方で、そのクライアントのビジネスが不振になった場合に懸念されるのが、SIer企業自体の業績も大きく影響を受けるリスクです。
依存関係があるとクライアントの要求に柔軟に応じる必要があり、そのためにSIer企業のビジネス戦略やサービスの質に制約をかける可能性があります。
また、クライアントの業績が低迷すると、SIer企業は収入が減少し投資や研究開発のチャンスを逃すことも懸念材料です。

これらのSIerがオワコンと言われる理由は、SIer業界が直面している課題を示しており、それぞれに対する解決策が求められています。
これらの課題に対応し変革を遂げることで、SIer業界の将来性は今後も明るくなる可能性があります。

次では、SIer業界の将来性を見ていきましょう。

SIer業界が無くなる可能性は低い

以下の理由から、SIer業界は今後も一定の需要が続くと予測されます。

  • IT基盤の重要性が増している
  • 多様なビジネスニーズへの対応する必要性
  • クラウド・AI・IoTなど新技術への適応

それぞれ解説していきます。

IT基盤の重要性が増している

デジタルトランスフォーメーションが進む現代において、企業のIT基盤は非常に重要な役割を果たしています。
この変革は、企業がより効率的で、顧客に対してより迅速にサービスを提供するために必要不可欠です。
SIerは、このようなデジタル化の流れで中心的な役割を担っています。

SIerは、複雑なシステムの統合や運用における専門知識を持っており、多様な業務アプリケーションやデータベース、そしてそれらを支えるネットワークインフラを組み合わせることで、企業のIT戦略を実現します。
これにより、企業は市場の変化に柔軟に対応し、今後も競争優位性を保つことができるでしょう。

多様なビジネスニーズへの対応する必要性

SIerは、異なる業務領域や技術分野に精通しており、クライアントの多様な要求に応じたシステム化を支援します。
これには、新しい技術の導入から既存システムの改善、さらには全体的なIT戦略の策定まで含まれます。
SIerのこのような能力は、ユーザー企業が市場の変動に迅速に対応し、持続可能な成長を遂げるために不可欠です。

また、SIerは異なる業界のクライアントと協力することで、広範な知識と経験を蓄積します。
これにより、ひとつの業界に特化した内製チームでは実現が難しい、革新的なソリューションの提供が可能です。

実際に筆者も、ネットワーク回線関連の課題を抱えるクライアントA(流通業)へ、その課題に対するソリューションを持っているクライアントB(通信業)をご紹介してプロジェクト化した経験があります。

したがって、今後もSIer業界が無くなる可能性は低いでしょう。
多様なビジネスニーズに対応する必要性が高まる中で、SIerはその専門知識と経験を活かし、企業のIT戦略を支える重要なパートナーであり続けると考えられます。

クラウド・AI・IoTなど新技術への適応

クラウド・AI・IoTといった新技術の普及は、SIerにとっても大きなチャンスです。
これらの技術を取り入れることで、SIerは提供するサービスの付加価値を提供することが期待されています。

たしかに一般的にSIerは新技術への対応は俊敏とは言えません。しかし、すべてのSIer企業が技術革新に遅れをとっているわけではないことも事実です。

多くの企業がアジャイル型の開発手法を採用したり、クラウドサービスの導入を進めたりしています。
デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により、IT化を進めたい企業からの需要は高まっており、SIerの役割は依然として重要です。
新しい技術やトレンドに対する対応速度を上げることで、SIer業界は将来性を高めることができます。

たとえば、メーカー系SIerの最大手である富士通は、Ridgelinez株式会社という専門のDXコンサルティング事業会社を設立してクラウド・AI・IoTといった新技術を駆使したビジネスモデルの変革やサービス創出にアプローチしています。

エンジニア個人としても、最新の技術スキルを身につけることで市場価値を高めることが可能です。
クラウド、AI、IoTなどの技術を習得することで、SIerはこれからも企業のIT化を支え、ビジネスの成長を促進する重要な役割を担うでしょう。

参考:Ridgelinez

これらの点から、SIer業界が直面している課題にもかかわらず、業界が無くなる可能性は低いと言えます。むしろ、変化に適応し、新たな価値を提供することで、SIer業界は再び輝きを増すことができるでしょう。ただし、これには業界全体の努力と、各企業およびエンジニアの自己研鑽が不可欠です。

SIerで働くエンジニアが取り組むべき5つの対策

SIer業界で働くエンジニアが直面する課題に対処し、将来性を確保するためには、以下の5つの対策を取り組むことが重要です。

  • スキルセットの多様化
  • ビジネスコミュニケーション力の向上
  • 上流工程のノウハウの蓄積
  • 人脈の構築
  • ワークライフバランスの確保

ひとつずつ解説します。

スキルセットの多様化

現代のIT業界は非常に変化が速く、SIerで働くエンジニアにとっても、ひとつの分野に留まらず幅広い技術スキルを身につけることが重要です。

とくに、クラウドコンピューティング、人工知能(AI)、データサイエンスといった分野は、今後のIT業界を牽引するキーテクノロジーとされています。

これらの分野でスキルを磨くことにより、エンジニアは最新の知識を取り入れ、多様なプロジェクトに対応する柔軟性を身につけられます。

たとえば、クラウドサービスを利用したインフラの構築や運用、AIを活用したデータ分析、機械学習モデルの開発、ビッグデータを扱うためのデータサイエンスの知識などを習得できると役立つでしょう。

ビジネスコミュニケーション力の向上

SIerで働くエンジニアにとって、技術力を高めることはもちろん重要ですが、それと同じくらいビジネスコミュニケーション力を向上させることも不可欠です。

プロジェクトを成功に導くためには、クライアントやチームメンバーとの効果的なコミュニケーションが鍵となります。

クライアントとのコミュニケーションでは、要件の正確な理解と期待の明確化が求められます。
また、プロジェクトの進捗報告や提案時にはできるだけ専門用語を避け、わかりやすい言葉で説明することが大切です。

チーム内コミュニケーションでは、メンバー間の信頼関係を築き、情報共有を活発に行うことが求められます。
異なる専門分野を持つメンバーと協力し、ひとつの目標に向かって効率よく作業を進めるためには、相互理解と協調性が必要です。

このようなコミュニケーション能力を高めるためには、以下のような取り組みが有効です。

  • リスニングスキルの強化:相手の話を注意深く聞き、理解を深めることで、より適切なフィードバックや提案が可能になります。
  • 簡潔なコミュニケーション:結論ファーストで明確な表現を心がけ、誤解を防ぎます。
  • 積極的なフィードバック:定期的なフィードバックを通じて、チームの成長と個人のスキル向上を促進します。
  • プレゼンテーション能力の向上:効果的なプレゼンテーションを行うことで、アイデアや成果を効率的に伝えることができます。

これらのスキルは、日々の業務の中で意識的に練習して改善していくことが重要です。
また、コミュニケーションスキルのワークショップや研修に参加することも役立ちます。

ビジネスコミュニケーション力を高めることで、SIerエンジニアとしての価値をさらに高めることができるでしょう。

上流工程のノウハウの蓄積

SIerで働くエンジニアが取り組むべき対策のひとつとして、上流工程におけるノウハウの蓄積があります。

上流工程とは、プロジェクトの初期段階で行われる要件定義や設計などの作業を指し、プロジェクト全体の方向性や品質を決定づける重要なフェーズです。

この工程に関わることで、プロジェクトの根幹を理解し、より大きな価値を顧客に提供できます。
また、ビジネス分析やプロジェクト管理のスキルが求められるため、これらの能力を身につけることは、エンジニアの市場価値を高めることにも直結します。

ビジネス分析では、顧客のビジネス要件や市場の動向を正確に把握し、それを技術的な要件に落とし込む能力が必要です。

プロジェクト管理では、リソースの配分、スケジュールの管理、リスクの評価といった、プロジェクトを円滑に進めるための総合的なスキルが求められます。

これらのスキルを磨くためには、以下のような取り組みが有効です。

  • ビジネス要件の理解を深める:クライアントの業界知識を常に学習し、ビジネスセミナーや研修を通じて知識を深めます。
  • プロジェクト管理手法の学習:PMBOKやアジャイルなど、さまざまなプロジェクト管理手法を学び、適切な手法をプロジェクトに適用します。

上流工程におけるノウハウの蓄積は、SIerエンジニアとしての専門性を高め、顧客に対してより戦略的な提案ができるようになるための重要なステップです。

継続的な学習と実践を通じて、これらのスキルを身につけ、SIerとしての価値を高めていきましょう。

人脈の構築

SIerで働くエンジニアにとって、業界の最新動向を把握し新しいビジネスチャンスを発見するためには、広い人脈が有利に働きます。
ただ自社内の人間関係を築くだけでなく、クライアントやパートナー企業との関係構築も重要です。

人脈を広げることで、以下のようなメリットがあります。

  • 情報収集:多様なソースからの情報を得ることができ、業界のトレンドや技術の進化を早期にキャッチアップできます。
  • 新規プロジェクトの獲得:信頼できる関係を築くことで、新しい案件やプロジェクトの紹介を受けやすくなります。
  • キャリアアップ:異なるバックグラウンドを持つ人々との交流は、自身の視野を広げ、キャリアの選択肢を増やすことに繋がります。

人脈を構築するための具体的な方法は以下の通りです。

  • 実プロジェクトでの人脈構築:プロジェクトでは多くの関係者と関わる機会があるので、幅広く深い人脈を築くチャンスです。
  • 業界イベントへの参加:カンファレンスやセミナーに積極的に参加し、同業者や異業種のスペシャリストと交流を深めます。
  • SNSの活用:LinkedInやX(Twitter)などのSNSを活用して、専門知識を持つ人とつながります。

このような取り組みを通じて、SIerエンジニアは自身のネットワークを拡大し、業界内での影響力を高めることができるでしょう。

人脈は単なるコネクションではなく、相互に価値を提供し合う関係性を築くことが大切です。
積極的に関係性を構築し、持続可能な人脈を育てていきましょう。

ワークライフバランスの確保

SIer業界において、長時間労働はよく見られる問題ですが、健康と生産性を維持するためには、ワークライフバランスの確保が非常に重要です。
適切なバランスを見つけることで、仕事の効率も向上し、プライベートの充実にもつながります。

自己管理の徹底は、このバランスを実現するための鍵です。以下のような方法で、効率的な働き方を心がけましょう。

  • 健康管理に留意する:適切な睡眠、バランスの取れた食事、定期的な運動を行うことで、体調を整え、仕事のパフォーマンスを保ちます。健康以上に大切な仕事はないです。
  • 時間管理のスキルを向上させる:仕事とプライベートの時間を明確に区分し、優先順位をつけてタスクを管理します。
  • 仕事の効率化:業務プロセスを見直し、無駄を省くことで、より少ない時間で高い成果を出すことを目指します。
  • リフレッシュの時間を設ける:定期的な休息や趣味の時間を持つことで、ストレスを軽減し、仕事への集中力を高めます。

ワークライフバランスの確保は、持続可能なキャリアを築く上で不可欠な要素です。
無理することで短期的には忍耐で乗り切れても、ずっと持続していくことは難しくなります。
自己管理を徹底し、質の高い仕事と充実したプライベートの両立を目指しましょう。

SIerで働いていてオワコンだと感じてしまったら

SIer業界もほかの業界と同じく、人によって合う合わないの相性があります。
そのため、SIer業界でのキャリアに疑問を感じたり、将来に不安を抱えたりすることは自然なことです。

もし「オワコン」という感覚に陥ったら、次のステップを踏んでみましょう。

キャリアチェンジの目標を立てる

まずは、自分が本当にやりたいこと、達成したい目標を明確にします。

キャリアチェンジは単なる職場の変更ではなく、自分の価値観やキャリア観を反映させる大きな一歩です。
将来のビジョンを描き、それに向かって進むための目標を設定しましょう。

実務経験やスキルを振り返り、アクションプランを立てる

自分のこれまでの経験やスキルを振り返り、どのような分野で活かせるかを考えます。
また、新しいキャリアパスに必要なスキルがあれば、それを身につけるための計画を立てます。

このプロセスは、自己分析とキャリアチェンジを希望する業界市場の分析の両方を含むように意識しましょう。

転職活動を進める

キャリアチェンジの目標とアクションプランができたら、転職活動を開始します。

履歴書や職務経歴書の作成、人脈の活用、求人情報の収集などを行い、積極的に応募を進めましょう。
また、転職エージェントのサポートを受けることも有効です。

キャリアチェンジは大きな挑戦ですが、自分自身の成長と新しい可能性を開くチャンスでもあります。不安や迷いを感じることもあるでしょうが、自分の価値を信じ、前向きな姿勢で取り組んでいきましょう。

オワコンと感じた瞬間が、新しいスタートの始まりになるかもしれません。

まとめ|SIerオワコンは言い過ぎ。ただし企業依存をさけるために自己研鑽を

この記事で、以下のことがわかりました。

  • SIerがオワコン・将来性がないと言われる要因のほどんどが、根本にはSI業界の「多重下請け構造」が関係している
  • SIerがオワコン・将来性がないと言われる理由は「スキルの空洞化」「技術革新の遅れ」「価格競争の激化」など
  • SIer業界が無くなる可能性は低く、その理由は「IT基盤の重要性が高い」「多様なビジネスニーズへ対応できる」「新技術への適応」が挙げられる
  • SIerで働くエンジニアが将来性を明るくするには「スキルセットの多様化」「上流工程ノウハウの蓄積」「人脈の構築」などが必要

SIer業界がさまざまな課題を抱えていることは事実ですが、「オワコン」「将来性がない」と言われるほど悲観されるような状況ではありません。

ただし、課題認識を持ち、自己研鑽を続けることでSIerで働くエンジニアは、SIer業界にとどまらずその将来性を明るくできます。

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この記事を書いた人

国内大手SIerに新卒入社し、現在もプロジェクトマネージャーとして働いています。
自社製品開発・受託開発、企画〜開発〜運用保守まで幅広く経験してきました。
ワーママとして日々忙しく働きながらも、なんとか充実した生活を送れています。
実際に働いているからこそわかるリアルな情報や、私自身が転職活動を通じて得たIT業界の知識をわかりやすく発信していきます。

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