対人関係

周りの目が気になるのは仕事に悪影響?承認欲求とつき合うための考え方を解説

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「あの人にどう思われてるんだろう」
「上司に怒られたくないな」
「失敗して仕事ができない人と思われたくない」

仕事をしていると周りの目が気になることがありますよね。

「周りの目」とは何なのでしょうか。本当に気にするべきものなのでしょうか。

できることなら周りの目なんて気にしないで、ありのままの自分で振る舞いたいですよね。

この記事では、仕事で周りの目が気になる人に向けて、周りの目を気にしすぎないためのコツや具体的な対処法を紹介していきます。

自信を持って、自分らしく仕事に取り組みましょう!

この記事はこんな人におすすめ!
  • 仕事で周りの目を気にしすぎてしまう人
  • 周りの評価や意見に左右されやすい人
  • プレッシャーに弱く、ストレスを感じやすい人
  • 周りの目を気にしすぎて、自分自身のやりたいことや目標を見失ってしまう人
この記事の筆者|じょう

元国内最大手Sierで13年勤務(プロマネ&コンサル)

現在は独立してフリーランス(メディア運営、WEBライター)

周りの目ばかり気にしていると、自分の力を発揮できなくなってしまいストレスがたまってしまいます。

周りの目を気にしすぎないための考え方やコツを分かりやすくまとめますね。

この記事のポイント
  • 「周りの目が気になる」のは原因がある
  • 「周りの目が気になる」の正体は承認欲求
  • 承認欲求を理解して、正しくつき合うことでストレスを解消できる

なぜ「周りの目が気になる」のか?3つの原因

周りの目が気になる。このことについてどうするべきかを考える前に、まずは原因を考えてみます。

大きく3つの原因が考えられます。

失敗が悪いことだと思っている

失敗そのものではなく、失敗によって自分の評価を下げたくないという気持ちから周りの目を気にしてしまいます。

例えば、仕事でミスをしたときに「上司に叱られる」「同僚に呆れられる」といったことを必要以上に考え続けてしまうことです。

失敗をダメなことだと思い込むと、失敗したときに周囲の人から否定されるかもしれないと不安に襲われます。

それにより、失敗を避けるために周りの目を気にするようになります。

全ての人といい関係を築こうとしている

全ての人といい関係を築こうとしている人は、誰からも好かれたいという気持ちから周りの目が気になります。

全ての人から好意を持たれるためには、関わる全ての人に気を配る必要があります。

そのため、自分の振る舞いが相手に不快感や不都合を与えていないかを常に気にするようになってしまいます。

例えば、職場に合わない上司や同僚がいても無理に笑顔を作って見せたり、会話したりします。また、友人や知人から誘われたら断れなかったり、相手の都合に合わせたりすることがあげられます。

みんな役割や立場が異なりますし価値観は多様です。

ですから、会社においては全ての人といい関係を築くのは不可能であり、自分に合った人を大切にすることが重要です。

合わない人とは対立するのではなく、つき合い方を考えましょう。つき合い方については後の章で解説します(膨らむ不安にどう向き合えばいいか)。

自信がない

自分に自信がない人は、自分の価値を他人からの評価でしか見出せないことから周りの目を気にしてしまいます。

自分に対して肯定的な感情を持てないため、他人からどう思われているかを考えることでしか自分の価値を認識できないのです。

例えば、職業や肩書き、年収など人についてくる属性を他人と比べて自分にがっかりしてしまいます。

また、SNSで他人の成功を見て自分とのギャップに落胆したりします。

自分の価値は他人ではなく自分で決めるもの。自己肯定感を高めることが大切です。

「周りの目が気になる」の正体は?|承認欲求

周りの目を気にしてしまうのはなぜでしょうか。

これは周りの人から「こう思われたい」という状況を想像するとわかります。

「上司は自分のことを信頼してくれている」
「同僚は自分と親しくしてくれる」

と思えるなら不安を抱くことはなく、安心感が高まります。

そうであれば「周りの目が気になる」の正体は「承認欲求」です。

承認欲求が満たされないと不安が膨らむ

承認欲求はSNSなどを連想し現代的に聞こえる言葉ですが、古くから人の悩みのタネとなっています。

仏教の始祖ブッダも2500年以上も前に承認欲求について警鐘を鳴らしています。

承認欲求はそれほど厄介なものなのです。

承認要求が満たされないと

「自分は上司にどう評価されているのか」
「同僚に嫌われてしまったかも」
「顧客の信用を失ってしまったんじゃないか」

という不安が膨らみます。

不安が膨らむと「自分は嫌われている」「陰口をたたかれている」というような思い込みにつながります。

不安や思い込みは、仕事や生活の質に影響してしまいます。

承認欲求はそれほど厄介なものだと認識することが大切です。

膨らむ不安にどう向き合えばいいか

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自分への評価は相手が決めることなので、実際にネガティブに思われているのかは分かりません。確かめることも難しいです。

確かめようもないことをどこまで追いかけるかは自分次第です。

ここでは、「周りの目が気になる不安」についてどのように向き合えばいいかを考えてみます。

ポイントは3つあります。

不安を掻き立てられる相手には距離を置く

「周りの目が気になる」というと「周り」と表現するのでたくさんの人を指すように思いますが、不安の原因となるのは特定の人たち、もしくは特定の一人であることがほとんどです。

これは重要なポイントで、特定の相手にうまく対処できれば不安が解消できるということです。

おすすめの対処法が「不安を掻き立てられる相手には距離を置く」ということです。

距離を置く方法は、身体的な距離と精神的な距離の2つに分けて考えます。

身体的な距離を置く

  • コミュニケーションの頻度や時間を減らす

精神的な距離を置く

  • 自分の気持ちや考えをはっきり伝える
  • 必要以上に気を使わない
  • 相手の言動に振り回されないようにする

不安を感じたときは、自分の感情を客観視する

不安を感じてしまったときには、自分の感情を客観視することで平常心を取り戻すことができます。

方法としては以下が挙げられます。

  • 不安に思っていることを自分に向けて声に出す
  • 不安な内容を書き出す
  • 不安に思っていることに対して根拠があるか確認する(思い込みじゃないか)
  • 不安に思っていることが起きたときの最悪のシナリオ・対処方法をシミュレーションしておく

不安の感情を冷静に認識・分析することで落ち着きを取り戻すことができます。

自分を誰かと比べない

自分と他人と比較することで不安に駆られることがありますが、そもそも人と人を比較して個人に優劣をつけるのは無理です。

仕事の場合だと、人はそれぞれ使える時間、使える予算、得意なこと、好きなこと、家族の協力体制、もろもろの前提条件が違うので一個人同士を比較するのはナンセンスです。

ちゃんと比較して優劣をつけるのであれば、前提条件を揃えなければいけません。

自分を誰かと比べるべきでない、もう一つの視点は「比較しても自分の状況が変わるわけではない」ということです。

状況が変わらないならムダと考えて、他人と比較することはやめてしまいましょう。

承認欲求を理解して、上手に付き合う

承認欲求は、他者から認められたい、自分の価値を認めたいという欲求のことです。

承認欲求は人間の基本的な欲求で、適度に満たされると自己肯定感やモチベーションが高まるメリットがあります。

ですが承認欲求が強すぎると、人間関係に悪影響を及ぼしたり、自分の本質を見失いストレスが溜まるデメリットを被ります。

承認欲求は「客観視してコントロールすべきもの」であると理解して、上手に付き合うことが大切です。

周りの目が気になる人へおすすめの本

books

周りの目が気になる人へのおすすめの本として、「あした死ぬかもよ」と「反応しない練習」が挙げられます。

「あした死ぬかもよ」は自分の人生や時間の価値を見直すきっかけを与えてくれます。

また、「反応しない練習」は相手の言動に反応せず心を平静に保つ方法を学べる本です。

両方とも、ベストセラー本で多くの読者から支持を集めています。

あした死ぬかもよ

この本を読むと、今抱えている人間関係の悩みは自分にとって重大なことなのかを客観視することができます。

この本の内容は、人生最後の日に笑って死ねるための27の質問を提示していて、質問に答えることで本当にやりたいことや大切にしたいことを明確にしていきます。

人間関係に悩んでいる人に参考となる良書です。

過去に記事を書いていますので、興味ある方は読んでみてくださいね。
シリーズ累計60万部突破「あした死ぬかもよ?」忙しい人にこそ読んで欲しい1冊

反応しない練習

反応しない練習は、ブッダの教えに基づいた自己啓発本です。

この記事で触れた、承認欲求についても非常に分かりやすく解説されています。

ブッダが活躍していた2500年以上も前から、人間関係の悩みは尽きなかったようです。当時の考え方が現代にも伝えられているのは本質的だからだと思います。

人間関係について深く・分かりやすく解説されているので非常におすすめです。

これも過去に記事を書いています。興味ある方はぜひ読んでみてくださいね。
システムエンジニアが『反応しない練習』を読んで実践!難しいけど効果絶大

今の職場環境がどうしてもあわない場合は?

今の環境がどうしても自分に合わないようであれば、環境を変えることを検討しましょう。

環境を変えることは慎重に考えるべきですが、慎重になりすぎて自分に合わない環境で耐え続けるのも問題です。

自分で出来る範囲の努力をした。という状態でもうまくいってないようであれば、「部署異動やプロジェクトを変える」「転職」「独立(まずは副業から)」を検討しましょう。

人は選択肢が限られると苦しいです。自分には選択肢があることを知っていただきたいです。

よくある質問(FAQ)

Q1.周りの目が気になり意見を言えないです。どうすれば自分の意見を言えるようになりますか?

A1.前もって自分の意見を整理しておくことや人前で発言する練習をすることが有効です。また、自分の意見を言いやすい環境を探してみることも大切です。

Q2.自分の仕事について、周りの人からの評価や意見をどう受け止めたらよいですか?

A2.周りの人からの評価や意見を素直に受け止めることが大切ですが、自分自身が納得できないことがあれば遠慮せずに自分の意見を伝えましょう。

Q3.職場で周りの目を気にしなくなるとどんな効果がありますか?

A3.職場で周りの目を気にしなくなると「人間関係のストレスが減る」「自分らしく行動できるようになる」「嫌なことからの立ち直りが早くなる」というような効果が得られます。

人の目を気にするのは承認欲求が原因!うまくつきあって人生をより充実したものに

「周りの目が気になる」ということは、細かいことに気づきやすい、周囲への配慮や気遣いができる、真面目で責任感が強いという長所とみることができます。

一方で、無駄なストレスを抱えやすい、自分らしさを出せない、決断力や行動力が低いという短所もあります。

人の目を気にしなくなると、人間関係のストレスが減り、自分らしく行動できるようになり、嫌なことからの立ち直りが早くなるという効果が得られます。

人の目を気にするということは、承認欲求から来るものです。

承認欲求について正しく理解し、上手につき合うことでストレスを解消して自分の能力が発揮しやすくなります。

承認欲求とうまくつきあって、人生をより充実したものにしましょう!

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