SIerで客先常駐なしで働くことなんてムリ?
客先は当たりはずれがあるとよく聞く…。
SIerで働くことに興味があるけど、客先常駐の働きかたに不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
結論として、SIerで客先常駐なしで働くことは可能です。
筆者は実際に、SIerの客先常駐なしのポジションで働いて9年ほどになります。
この記事では、SIerの客先常駐なしのポジションや、客先常駐なしで働けるSIer企業の特徴などをまとめて解説します。
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- 客先常駐なしのスタイルが向いている人の特徴「仕事とプライベートの両立を重視する人」「リモートワークに適性がある人」
- SIerで客先常駐なしのポジション「自社開発」「オフショア開発」「社内システム担当」「インフラエンジニア(クラウドエンジニア)」など
- SIerで客先常駐なしで働ける企業の特徴は「テレワークを推進」「拠点がオフィス集約型」「自社製品の開発に注力」などが挙げられる
- SIerで客先常駐なしの企業で働くコツは「SIer就職・転職のプロであるエージェントをうまく活用する」「自身の希望をしっかりと伝える」こと
SIerで客先常駐なしのポジションはある
結論として、SIerでも客先常駐なしのポジションはあります。
筆者自身も実際に、SIerでクライアント先に常駐することなく、フルリモートで働いています。
このおかげで、仕事と3人の育児に取り組めてきました。
これまでの14年のキャリアでも、客先常駐が5年、常駐なしが9年ほどです。
そもそもSIerとは、システムインテグレーターのことで、顧客企業のシステム開発や運用を請け負う企業を指します。
SIer業界では、客先常駐型の業務が一般的で、情報労連によれば約8割の企業で客先常駐があると言われています。
参考:「ITエンジニアの労働実態調査」から見える客先常駐の実態|情報労連
客先常駐のメリットとしては、顧客の要件をよく理解できること、多様な企業文化や技術に触れられ経験を積めることです。
一方でデメリットとしては、長時間労働になりがち、プライベートの時間が取りにくいことなどが挙げられます。
そのため、客先常駐なしのスタイルが向いている人は、仕事とプライベートの両立を重視する人、リモートワークに適性がある人と言えるでしょう。
次の章では、SIerでの客先常駐なしのポジションについて具体的に解説していきます。
SIerで客先常駐なしのポジション4選
SIerでも客先常駐がない仕事はいくつかあります。
ここでは、以下の代表的な4つのポジションを見ていきましょう。
- 自社開発エンジニア
- オフショア開発エンジニア
- 社内システム担当
- インフラエンジニア(クラウドエンジニア)
現在筆者は「自社開発エンジニア」かつ「オフショア開発エンジニア」として働いています。
それぞれ見ていきましょう。
自社開発開発エンジニア
自社開発エンジニアは、SIer企業の自社製品やサービスの開発を担当する職種です。
おもな業務内容は、パッケージ製品やクラウドサービスなどのプロダクト開発になります。
このポジションの大きな特徴は、完全にリモートワーク環境が整備されていることが多い点です。
顧客先に常駐する必要がないため、在宅勤務やサテライトオフィスからの勤務が可能です。
オフショア開発エンジニア
オフショア開発エンジニアは、国内のSIer企業から海外拠点に発注されたシステム開発業務を請け負う職種です。
自宅や会社のオフィスから完全リモートで開発作業を行えるのが大きな特徴です。
ただし、開発拠点が海外にあるため、プロジェクトによっては時差の影響で夜間の業務が発生する可能性があります。
たとえば、インドの開発チームとプロジェクトを行う場合、日本の夜間に合わせてミーティングや開発作業を行う必要が出てくるかもしれません。
一方で、リモートワークが可能なため、移動時間がカットできたり働く場所を選べるというメリットもあります。
オフショア開発エンジニアは客先常駐が不要な代わりに、こうした時差への対応が求められる職種と言えるでしょう。
社内システム担当
社内システム担当は、SIer企業の社内で利用されるシステムの企画から設計、開発、運用保守までを一貫して担当する職種です。
業務の中心は社内システムなので、顧客先への常駐はありません。
社内システム担当は、システムのライフサイクル全体に関与するため、幅広い知識とスキルが必要となります。
一方で、顧客先に常駐せずに済むケースが多いのがメリットです。
プライベートと仕事の両立がしやすく、リモートワークも可能な職種と言えるでしょう。
インフラエンジニア(クラウドエンジニア)
インフラエンジニアは、企業のIT基盤となるインフラ環境の設計、構築、運用を担当する職種です。
業務内容は、インフラ環境がクラウド環境かオンプレミス環境かによって大きく異なります。
オンプレミス環境の場合は、顧客先に常駐してインフラの設計や構築、運用保守を行う必要があります。
一方、クラウド環境であれば、自社オフィスからリモート環境でクラウドインフラの設計や運用が可能です。
近年、クラウド化が進んでいることからクラウドインフラを扱うインフラエンジニアの需要は高まっています。
顧客先に常駐せずにリモートで業務ができる点が大きなメリットと言えるでしょう。
技術スキルとともにクラウドサービスの知識が求められる反面、オンプレミス環境のようにハード面の知識は不要になるため、ある程度の専門特化が可能な職種でもあります。
このように、SIerでも業務内容によっては客先常駐が不要な仕事があります。
とくに近年はクラウド化が進み、リモートワークに適した職種が増えてきました。
採用要項をよく確認し、客先常駐がないかどうかを事前に確認することが重要です。
ここまでは、SIerで客先常駐なしのポジションを解説してきました。
次では、SIerで客先常駐なしで働ける企業の特徴を見ていきましょう。
SIerで客先常駐なしで働ける企業の3つの特徴
SIerでも客先常駐なしで働ける企業がいくつかあります。そういった企業には共通の特徴があります。
たとえば、以下の3つです。
- テレワーク推進企業
- 拠点がオフィス集約型
- 自社製品の開発に注力
それぞれ解説します。
テレワーク推進企業
コロナ禍をきっかけに、働きかた改革の一環としてテレワークを積極的に推進する企業が増えてきました。
このようなテレワーク推進企業では、出社が不要な完全リモートワーク環境が整備されています。
具体的には、在宅勤務に対応したコミュニケーションツールの導入や、社内外との情報共有のためのクラウドストレージの活用などが進んでいます。
加えて、従業員一人ひとりに対するモバイル機器の支給や、リモートアクセス環境の強化なども行われていることが多いです。
こうした環境整備により、SIer企業でも客先常駐ではなく、自宅や別の拠点からフルリモートで業務に従事できるようになっています。
テレワーク推進企業に入社すれば、客先常駐を避けつつ柔軟な働きかたを実現できる可能性が高まります。
テレワークは生産性向上や働きかたの自由度アップ、さらには環境負荷低減にもつながると期待されていることから、今後ますますテレワーク推進企業が増えていくでしょう。
拠点がオフィス集約型
大手SIer企業では、コスト削減を目的として地方拠点の統廃合が進んでいて、本社や特定の拠点に人員が集約される一極集中型のオフィス体制になりつつあります。
こうした拠点集約にともない、リモートワーク環境の整備が同時に進められています。
社員が常に特定の拠点に集まる必要がなくなったことで、自宅などからでも業務に従事できるよう環境が整えられているのです。
拠点集約によるコスト削減と、リモートワーク環境の整備が相まって、大手SIerでも客先常駐を前提としない働きかたが広がりつつあるという特徴があります。
こうした会社に入れば、顧客先への常駐を避けつつ働くチャンスが広がります。
自社製品の開発に注力
クラウドサービスやパッケージソフトウェアの開発を主力事業とするSIer企業では、社内でリモートワーク環境が整備されていることが多いです。
これらの製品は最初からクラウド環境やリモート環境での開発を前提としているため、社内の開発環境もリモートワークに対応しています。
自社オフィスに出社せずとも、自宅などからでも開発作業ができるようになっているのが特徴です。
また、クラウドなどのプロダクト開発は、従来の受託開発と違い顧客先への常駐が不要なケースがほとんどです。
つまり、開発者が顧客先に出向く必要がないため、完全リモートで働けます。
このようにSIerの中にも、クラウド化の流れやテレワーク推進、オフィス集約などの影響で、客先常駐に縛られない働きかたができる企業が出てきています。
業種・業態を見極めることが、客先常駐を避けた就職の近道になるでしょう。
SIerで客先常駐なしの企業で働く方法
SIerで客先常駐なしの職場に就くには、以下の2点が重要になります。
1.SIer業界に精通した就職・転職エージェントの活用
客先常駐なしの求人情報を素早く把握するには、SIer業界に強いエージェントのサポートを受けることがポイントです。
一般の転職サイトで求人情報を眺めるだけでは、客先常駐の有無に関する情報が見つけにくい場合があります。
SIer特化の優良エージェントは、業界の最新動向に精通しており、リモートワーク環境が整った企業の求人情報をいち早く収集しています。
該当する非常駐型の求人を見つけてくれるだけでなく、企業の実情や面接対策もサポートしてくれる点も魅力です。
2.入社前から非常駐型の職場を明確に希望する
面接の場で「客先常駐は避けたい」という希望条件を明確に伝えることも大切です。
企業側も、入社後の希望とのミスマッチを防ぐため、応募者の希望を確認します。
私自身も部署異動の際、客先常駐を避けたいと強く希望し、それによりフルリモート環境の現在のポジションで働けています。
このように、「SIer就職・転職のプロであるエージェントをうまく活用する」「自身の希望をしっかりと伝える」ことで、SIerで客先常駐のない働きかたを実現できる確率を高められるでしょう。
SIerには一部ネガティブな意見もあり、働くことに不安がある人は、以下の記事も読んでみてください。
SIerのネガティブイメージに対する実態を詳しく解説しています。
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まとめ|SIerで客先常駐なしは実現可能!企業の見極めと意思表明がポイント
この記事では、以下のことがわかりました。
- 客先常駐なしのスタイルが向いている人の特徴「仕事とプライベートの両立を重視する人」「リモートワークに適性がある人」
- SIerで客先常駐なしのポジション「自社開発」「オフショア開発」「社内システム担当」「インフラエンジニア(クラウドエンジニア)」など
- SIerで客先常駐なしで働ける企業の特徴は「テレワークを推進」「拠点がオフィス集約型」「自社製品の開発に注力」などが挙げられる
- SIerで客先常駐なしの企業で働くコツは「SIer就職・転職のプロであるエージェントをうまく活用する」「自身の希望をしっかりと伝える」こと
SIerで客先常駐なしで働くことは、適切にポジションや企業の特徴をおさえることと、明確な意思表明によって実現する可能性があります。
自分のキャリアプランに合った働きかたを選び、充実したワークライフを送りましょう。
エージェントの利用もひとつの手段として検討してみてください。
お互いの期待が一致する企業での勤務は、長期的なキャリア形成にもつながります。